「体が超かたいんですが、バレエはできますか?」
大人からバレエを始められる方からの質問の第一位です。
バレリーナを目指すわけではないので、体がかたくても大人のバレエストレッチのレッスンはできますので、安心していらして下さいね。
ストレッチをいつやるか?
よくバレエを習っている子どもたちが、レッスン前に床に座ってベターッと開脚している姿を見かけますが、近年は、体が温まっていない状態での静的ストレッチはNGです。運動前に筋肉が伸ばされることで、運動中の筋肉が働きにくくなり、怪我をしやすくなるという研究結果が出ています。
ストレッチをするときに気を付けて頂きたいのは、「タイミング」と「方法」です。筋肉は、温まると伸び縮みしやすくなる性質を持っています。レッスン前は、筋肉を使って少し汗ばむくらい体を温めるような準備をして、レッスン後の汗だく状態の時に、使った筋肉を伸ばすストレッチをやると体が柔らかくなりやすいのです。
大人のバレエストレッチでは、すでに腰痛や肩こりを抱えている方もおられるので、とにかく怪我をしないように気を付けてレッスンプログラムを考えています。今回は、レッスン後やお風呂上りなど、体が温まっている時にやると効果的な開脚ストレッチをご紹介します。
無理しない!大人の開脚ストレッチ
- 床に座り、片脚を胡坐、もう片方の脚を横に伸ばします。
- 曲げている脚の方の手を上に伸ばし、反対の手はクロスして膝に乗せる。
- 両胸を真正面に向けたまま、伸ばしている脚の方へ上半身を10秒曲げる。
- 上半身を戻し、両方のお尻が床から浮かないように、上半身を前に10秒曲げる。この時、伸ばした脚の膝は真上に向けておく。
- 逆側も同じように行う。呼吸は止めないこと。
- 股関節がかたくて、床で胡坐になるのが難しい場合は、お尻の下にクッションや座布団を敷き、お尻の高さを上げるとやりやすいです。
まとめ
体を柔らかくしたい、しなやかな体をつくりたい、と本気で思っておられる方は、 運動やレッスンをして汗が出るくらい体が温まっている時に、ストレッチをゆっくりしてみて下さい。呼吸を止めずに、10秒間くらい伸ばしていると、筋肉が少し伸びてくるのが分かるはずです。
大人のバレエストレッチでは、レッスン前にラジオ体操の第一と第二をやって体を温めます。そして基礎レッスンをしっかりやった後、床に座ってストレッチをします。毎週続けてやると、徐々に開脚ができるようになってきますよ。
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